注文住宅のプランニング、土地探しから始まって、外部工事、内部工事、建物の最終チェックを終えたらいよいよ引き渡し、入居になります。工事が終わるまでは、注文住宅の建物の所有権はまだ施工業者にあり、引き渡しが終わって初めて所有権が施主に移行されます。注文住宅の完成から入居までにも施主がする事は色々とあります。具体的にどんな手続きをするのかを確認しておきましょう。
工事終了後の竣工検査で不具合が見つかった場合は、引き渡し前に修理するのか、入居後に修理するのかを書面で取り決めておきます。もし前者の場合は施工業者に修理してもらい、修理が終わったら、業者作成の工事完了書にサインし、鍵や書類一式を受け取って引き渡しとなります。引き渡し直後に、新築建物の登記簿をつくる表示登記と、権利書をつくる保存登記を申請し、金融会社とのローン契約を結びます。この際、保証料や登記費用、各種保険料、ローン契約の事務手数料等の費用がかかるので、確認しておきましょう。
登記申請、ローン契約が終わったらいよいよ引越しです。電気、水道、ガスの名義変更を行い、引越し会社を早めに手配しておきましょう。入居後にも、家財を取り揃える費用や各種税金等の費用がかかります。払う税金の種類には、印紙税、登録免許税、不動産取得税、固定資産税、都市計画税などがあり、不動産取得税については軽減が受けられるので、手続き方法を確認しておきましょう。
また、入居後にローンの返済がスタートします。税金が軽くなる制度の他にも、確定申告を翌年に行う事で受けられる住宅ローン控除、贈与税の一部が非課税になる制度等があるので、早めに税務署に相談してみると良いでしょう。