注文住宅では消費燃料を節約する意味からも省エネ対策が必要です。注文住宅の省エネには主に二つの対策が必要です。一つは外皮と言われる住宅の外側の部分で、屋根・外壁・ドア・サッシの部位が相当します。もう一つは設備機器で、エアコンなどの空調設備やストーブなどの暖房設備、給湯器や照明機器も省エネの対象となります。
外皮での省エネ対策の中心は断熱材です。性能が良く厚みのある断熱材を天井裏や外壁内に設けることは注文住宅の省エネには欠かせません。外皮ではサッシ部分の省エネも重要です。壁の部分に比べて、窓の部分は熱が逃げやすく、対策を講じないと大きな熱損失が発生します。
窓の省エネは省エネサッシとLow-Eガラスを合わせて採用する事で達成され、二重サッシも有効です。玄関ドアは省エネタイプのものがあり、勝手口にも断熱のなされたタイプがあります。設備機器の省エネは冷暖房機器を中心に対策が必要です。冷暖房機器は人の出入りを感知して自動的にスイッチを切り替えるタイプや、室温に敏感に対応するタイプなどが用意されています。
寒冷地の暖房においては、電気を使用するタイプは省エネ効果が期待できず、石油やガスをエネルギーとした機器が省エネには必要です。照明では白熱灯は多くの電力を必要とするので省エネには向いていません。蛍光灯やLED電球の使用により省エネ効果を高めることが出来ます。太陽光発電はエネルギーを供給する役割をはたし、省エネに大きく貢献します。