注文住宅の一戸建てを建築するのなら、防災対策にも注目しましょう。建売分譲住宅よりも建材や資材の選択肢が広がる注文住宅なので、防災対策を向上させることも可能です。防災対策で覚えておきたいのが、火災予防と倒壊予防です。火災予防には不燃材料が効果的ですが、注文住宅ならではの自然素材の多くは可燃性が強い傾向にあります。

しかし保湿性の優れている天然無垢材は、延焼を遅らせる効果があります。火災そのものを予防できなくても、燃え広がる時間を遅らせることで、避難時間の確保や、消火活動を行いやすくできるメリットがあります。フローリング床板だけを延焼しにくい素材で選ぶのも良いでしょう。船のデッキに使用される天然無垢材ならば、波の腐食にも耐えられる強さを誇り、火災発生時にも燃えにくい強さを発揮します。

倒壊予防としては、地震対策だけでなく、強風対策にも影響します。地震の揺れは大きくても短時間で収束しやすいのですが、台風や季節風は一日中強く吹き続けてしまうこともあります。風は横から建物を圧迫し、じわじわと歪ませて、耐え切れなくなったときに倒壊してしまいます。火災予防と倒壊予防にも配慮して施工してもらえば、注文住宅は長く安心して暮らせる住まいに仕上がります。

住宅密集地や、商業地域では、隣接する敷地の建物からの延焼被害が心配です。災害は自分の責任だけで発生するものではないだけに、可能な限り予防と抑制の効果が得られるようにしておきましょう。注文住宅には、防災対策の効果を高める工夫を施工しやすいのがポイントです。

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